例題10
実際利用してみた
例題9で訪問したC社で、実行しました。
100万円の手形で期間が105日です。
手形割引料率は結局6.8%で実行しました。
この場合、もし銀行で4%で割引と11506円、当初の私の希望である5%だと14383円。
実際の実行金利6.8%では19561円、その差5178円、銀行との差は8055円。
皆さんはこの差をどう捉えますか??
少なくとも、考えていた金額よりはるかに使いやすく感じたことは事実でした。
事前に交渉し、約束した金利での実行であり、その点についてはまったく問題ありませんし、実行日に急に条件が
変わることも無く、終始安心できる取引でした。
もちろん、手形割引料は安いに超したことはありません。
もちろんです!!!
しかしながら、このとき銀行は相手にしてくれませんでした。
再度頼んでみたところで、割引はやはり無理だったかもしれません。
受取手形はあっても、現金化できない場合、どうしたらよいのでしょう。
あるいは、銀行が急に手形割引を断ったらどうしたらよいのでしょう。
今回の取引で親切に対応してくれた担当者は、こう言っていました。
C社担当者・・・
「常に利用できて、なおかつ安い金利の金融機関と取引できれば皆さん苦労しませんし、単純に金利の高い安いで、
金融機関自体は淘汰されるはずです」
私・・・
「そうだよね」
C社担当者・・・
「でも、実際は信金、信組も含めた銀行はたくさんありますし、金利差でつぶれた銀行はありません」
私・・・
「そうだよね」
C社担当者・・・
「銀行は顧客を選別します、だから、付き合ってくれる銀行とだけ付き合います。そして一度付き合うと、
なかなかほかの銀行を開拓しようとしません。できるだけ多くの銀行と時間をかけて付き合い、その中で
よいと思える銀行を残していけば、自然に自分にとって良い銀行だけが残ります。それでも、裏切られた
思うことはあるでしょうが、複数の銀行と付き合うことは、リスクの回避につながると思います。
そうやって、自分の身の丈に合った銀行と複数お付き合いしておけば、銀行を利用するということについては
問題回避できるはずなんです。
・・・・・・現実的に実践している企業は少ないですね。
ところが、実践したとしても、本当の問題はそこから出発します。
よく聞く、困ったときには助けてくれない。雨が降ったら傘は差してくれない、それどころか、傘をむしりとる、
という言葉です。
実際どうですか?
銀行と親身の話ができますか?
したとして、助けてくれそうですか?
難しいんです。全てを同じようには話せないんです。
では、われわれのような金融業者だったら大丈夫ですか?
私が言うのもおかしいですが、それも一概に言えないと思います。
だって、もしそうなら、金利はともかくとして、われわれのところに申し込みは殺到するはずですよね。
顧客側が、われわれを知らないだけというのも無いと思いますよ。」
私・・・
「どうすればいいの」
C社担当者
「最終的には、お客さんが自身で付き合うところを判断するということでしょうね。
但しその中にノンバンクを入れておいてもいいかもしれないということぐらいですかね。
確かに、銀行ではできない部分を補っているところはあるかもしれませんし、そういうお客さんが多いのは事実ですが、
お客さん側でも、もう少し銀行取引に関して真剣に考えていたら、銀行で協力してくれたかもとは思いますよ。
現実的なことを言いますと、長期資金、例えば設備資金や、仕入れ資金の中でも長期に返済するものは、銀行を利用する
べきでしょうね。これは、金利だけの問題ではなくそう考えるべきと思います。
短期資金は、本当に短短期ですが、例えば1ヶ月とか2ヶ月とか長くても6ヶ月以内くらいのものは、ノンバンクでも
問題ないと思いますし、金利を考えて問題があればもともと借りてはいけないお金だということです(例え銀行であっても)。
手形割引に関しては、うまく使い分けるという以外ないと思います。
大切なのは、付き合う金融業者を顧客側が選別しておくということです。」
へんな担当者で、自分の会社のセールスはしないけれど、妙に感心しました。
実は、これを機会にこの会社と、時々付き合うようになったのですが、資金繰りに関して、色々考えるようになりました。
銀行に関しても、色々アドバイスをもらい、紹介してもらったりもしました。
こんなこと本当にあるんですね。
でも私、銀行だけでなく、ノンバンクも複数付き合ったのです。手形割引だけだから、大丈夫と思ったのですが。