ハウツー手形割引-手形割引業者今昔-例題19

例題19

債務者の逆襲

SFCGはその誕生から終焉まで既存の金融業界を、引っ掻き回し、荒らすだけ荒らしました。
結果的には、それまで債権者>債務者という構図を逆転させた感があります。
長い間、債権者に頭があがらなかった利用者(債務者)が、堂々と債権者を糾弾し、払ったお金まで返せと言えるようになりました。

債務者の逆襲です。

その結果、消費者金融においては、総量規制という足枷がつきます。
これは、借りてはいけないのではなく、貸してはいけないという決まりです。
利息制限法に認められた利息しか取ってはいけません。それ以上でしか貸せないのであれば貸すこと自体をやめろということです。
年収の3分の1までしか貸してはいけません。どんなに頼まれようが、本当に必要であろうが、貸してはいけません。絶対に!!!!

事業者金融にとっては、保証人の保証限度額に制限がつきます。
保証人がいないと貸せないと判断した場合でも、限度額以上に貸してはいけません。
あるいは、今日急に必要な資金があった場合、貸し手側は究極の選択を迫られます。
保証なしで協力するかしないか。その結果、当然貸さなくなる金融業者も増えるでしょう。
(その前に営業している金融業者自体が激減するでしょうが)

一連の動きの中で、本当に良い方向へ向かうのでしょうか?
法律は、いつだって一人歩きします。一方的に良いことばかりではないことを認識すべきです。

債務者の逆襲は、成功なのでしょうか?
そもそもこれらは、債務者の逆襲なのでしょうか、弁護士達の市場開拓なのでしょうか?

まず、借金を悪と定義しなければこの問題は整理がつきません。
そもそもやってはいけない借金なのだから、制限がつくのは当たり前だ!
これは、すっきりします。
皆さん、借金はやめましょう。クレジットカードは破棄しましょう。身の丈にあったということは、収入で暮らすということです。

どうしても、家がほしい人は、現金をためて買ってください。
分割で、家電製品は買わないでください。
われわれ日本人は、元々そうやって生きてきたのですから。

とんでもありません。金貸しと売春は一番古い商売だというじゃありませんか。
昔から、借金は存在したのです。

商売は、掛売りや、買い掛けができるからこそ発展できるのです。
日本経済は、借金をなくしたら窒息してしまいます。
景気が悪くなれば、日本の政府は緊急対策といって、お金を借りることを奨励します。
又、銀行にも金を貸せと強要します。

「でも闇金やらなんやらで、自殺したり、家庭崩壊したりするのって、あんまりじゃないの。」
・ ・・・・・
その通りです。
人を身体的にも、精神的にも傷つけてよいわけがありません。断固糾弾するべきです。
ただし、この一連の規制によって、それらがなくなるのでしょうか?

私は、逆だと思います。
どんな時代にも、やってはいけないことをする人達は存在しますし、それが人間ともいえます。
人が人を縛る法律というものは、少なければ少ないほど良いと考えるのは、私だけでしょうか。
資本主義の原理は自由競争ではなかったか?
何故、自由競争に介入することを、良しとするのか?

やってはいけないことが多すぎると、やってはいけないことをする人が増えます。
当たり前のことです。

本当に、やってはいけないことを、ルールにすれば簡単だと思うんだけどな~~。

ところで、金利の無い「イスラム」
ちょっとだけ、お勉強

イスラム金融とは、「イスラムの法解釈にかなった金融」を指します。
イスラム法のことをシャリーアといい、シャリーアでは宗教的なことだけでなく、
世俗的なことも定めています。
シャリーアでは、例えばアルコール、賭博・武器などの事業に資金を融通することは禁じられています。

しかしイスラム金融のもっとも顕著な特徴は、「金利」という概念が許されないことでしょう。
これは、イスラムの経典(コーラン)で、利息(リバー、「増加」を意味するアラビア語)が禁じられていることに由来しています。

なぜ今、イスラム金融が注目を集めるのか

  • イスラム金融の規模は、2005年時点で約7000億~1兆ドルになっているといわれ、今でも増加を続けています。中東地域はもちろん、マレーシアやタイといったイスラム教徒の多いアジア地域でも、イスラム金融は拡大しています。このような規模拡大の背景としては、いわゆる原油高によるオイルマネーの影響力拡大や、それに伴うドバイを中心とした中東地域経済の加速度的成長、加えてイスラム回帰の潮流の中でムスリム人口自体が増加していることなどが挙げられます。

イスラム金融のしくみ

  • 上述のように、コーランではリバーが禁止されているため、“西側”の銀行の金融商品ではシャリーアに沿っていないことになります。そこで、ムスリムを対象とする利子なしの銀行として、イスラム金融が登場しました。イスラム金融では、資金対資金の取引による利子で儲けることは許されません。そこで、この商品取引から生じる利益や、事業・投資を行った結果の配当といった形態が採られることが多くあります。

例えば、「ムラーバハ」という取引仲介方法があります。
これは、銀行が商品の買い手の代理として、先に売り手から商品を購入し、買い手に対し再販売する形態です。
売り手から銀行への販売価格や、銀行から売り手への販売価格はあらかじめ定められているため、銀行にとってはその差額が
金利相当の収入となります。

また「イスティスナ」というプロジェクトファイナンスの方法があります。
これは、工業製品の調達や建設などのプロジェクトにおいて、銀行が発注者に代わって業者に先払いする金融取引です。
業者はその資金をもとに事業を実施し、銀行を通して顧客に納入します。
銀行は顧客より資金の支払いを受け、その差額を利益とします。
ムラーバハとの違いは、金融取引の時点では、商品が実体として存在しない点です。
イスラム金融は実体のない取引を嫌いますが、イスティスナのスキームでは、詳細な指図があり、対象資産が特定されているため、
実体のある取引とみなされ、適格と認められます。

そのほか、出資者の資金をまとめて、事業家が運用をし、それを配当として出資者に還流する「ムダーラバ」などの取引形態があります。
いずれの仕組みも金融というよりは、日本では、総合商社が行っている役割に近いでしょう。

はい、ありがとうございました。

資本主義という枠組みで生きている私たちは、今のところ、貨幣という概念から逃げ出すことができません。

貨幣に換算して、利益を考えます。利益は、貧富を生み、不平等を生みます。
そこで一番必要なことは、元々資本主義はそういうものだと思い出すことです。

そして、選択しようがしまいが、私達は間違いなく資本主義の中で生きているということです。

借りて側から見た声がマスコミから聞こえないのは何故なのでしょう?
いろんなものに振り回されるのをやめましょう。

何よりも、お金に振り回されないこと、これが私が出した「債務者の逆襲」の結論です。
金は単なる紙切れですから。